不整形地は使うのが難しい

土地の資産価値は、土地そのものの形によっても大きく変わります。正方形や長方形といったととのった形の土地を「整形地」と呼び、これらの土地は建築する建物の自由度が上がるため資産価値が高くなります。これに反して台形や旗さお状など、いびつな形をした土地は「不整形地」と呼ばれ、整形地に比べて価格が安くなる傾向があります。希望する形の家が建てられない、何とか建てたのに土地にデッドスペースができてしまう、といったことが起こりやすくなるからです。また、建築コストが高くなることも大きなデメリットと言えるでしょう。ただし「不正形地は安い」という点をメリットに感じる人もいます。不整形地だから駄目、というのではなく、土地のある場所や形によって大きく左右されるのです。

騒音、悪臭は悪条件になりがち

騒音や悪臭は、生活の快適性を著しく損ねます。四六時中騒音が聞こえるようでは落ち着いて生活などできませんし、悪臭は生理的な嫌悪感を呼び起こすこともあります。そのため、騒音や悪臭がする土地は、どうしても資産価値が下がってしまいます。騒音の原因としては、鉄道や高速道路の他、スポーツ会場や物流センターなどが挙げられます。悪臭の原因としては工場や下水道処理場、ゴミ焼却場、養豚・養鶏所などが考えられるでしょう。実際には臭いがしていなくても、こうした施設が近所にあることで心理的に悪臭がすると感じる人もいます。また、悪臭の原因で近年よく言われるようになったのが空き家です。人がいなくなった家は水が流れなくなるため、下水の臭いが上がってきて非常に不快な臭いを発します。